二次関数の解き方を徹底解説

二次関数の解き方を徹底解説します。

 

二次関数・・

その言葉を聞いただけで、嫌気が指す。

そんな方も多いのではないでしょうか。

 

そこでこの記事では、

二次関数の解き方を出来るだけ

分かりやすく、解説します。

 

数学が苦手で、二次関数がさっぱり

分からない・・という何も分からない人でも、

本記事を10分ほど読めば、大学受験レベル

まで到達できるかと思います。

 

 

*そもそも関数ってなに?

 

数学が分からない・・

という人の多くはそもそも関数

の意味が分かっていなかったりします。

 

簡単にですが、おさらいしておきましょう。

関数は、ブラックボックスや魔法の箱と

よく例えられます。

 

ある数字を箱に入れたら、

ある数字が返ってくる。

2を入れたら37が出てきた。

1を入れたら15が出てきた。

 

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一体どういう仕組みで子の箱は、

出てくる数字が決まっているんだろう。

調べてみたら、こんな仕組みで動いていた。

{y=5x^2+7x+3}

 

出てくる前の数字をxに入れて計算して、

出てきた数字がyになって出てくると分かった。

するとこの箱は、{y=5x^2+7x+3}

という関数なわけです。

 

 

*関数のグラフって?

 

 

箱に入れる前の数字と、箱に入れた後の数字

の対応する箇所に点を取ってみる。色んな

数字を箱に入れてみて点を無数にたくさん

とってみると、こんな曲がった線が出来た!

 

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つまり、これが、

関数 {y=5x^2+7x+3}のグラフです。

 

 

最初よく分からなかった魔法の箱がどういう動きを

していたのか、グラフを見るとよく分かりますよね。

 

 

正直、関数の式{y=5x^2+7x+3}だけを見ても、

関数がどんな動きをしているのか分かりにくい

ですが、グラフを見れば分かりやすいです。

 

 

そこで、式だけを見て、グラフを書けたら

便利だなあ、と思った人がいてそれを可能に

したのが平方完成というやつです。

 

*平方完成って?

 

関数の式、y=... だけを見て、グラフを書けたら

後々なにかと便利。でもラッキーなことに、

式を見ただけで、グラフの形が分かる方法があるのです。

 

 

それが、この形です。

{y=a(x-p)^2+q}

この式の、a、p、qには

数字が入ることに気を付けてください。

 

 

つまり、こんな感じで色々

な数字が入ります。

{y=2(x-4)^2+1}

{y=4(x-2)^2+5}

 

 

aが1のときは、

{y=1(x-2)^2+5}

と書かずに1を省略して

{y=(x-2)^2+5}

 

 

と書きます。とにかくこんな形

になっていれば、グラフの形

が分かるのです。

どうやって分かるのか?

 

 

それは、

{y=a(x-p)^2+q}

のa、p、qを見るだけです。

 

 

実は、下の図の、赤い点を頂点

呼ぶのですが、この点のx座標がpに、

y座標がqになっているのです。

 

 

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さらに、aの値のが正の数か負の数か

をみることによって、グラフの形が分かるのです。

 

 

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例えば、{y=2(x-4)^2+1}なら、

頂点の座標は(4,1)になります。

{y=4(x-2)^2+5}なら、

頂点の座標は、(2,5)です。

 

 

{y=4(x+2)^2-5}のようなときも、

{y=a(x-p)^2+q}と形が違う、と

慌てないでください。

 

この場合は、pに-2が、qに-5

を入れただけです。

頂点の座標が負の数でも同じように

考えることが出来ます。

 

-pのpに-2を入れると、-(-2)=2

になることに注意してくださいね。

 

*平方完成のやり方 その1

 

平方完成のやり方

をお教えします。

 

 

まずは、最初に、王道のやり方を

ご紹介します。丸暗記があまり得意

出ない人におすすめです。

 

 

どうしても数学や式変形が苦手で

丸暗記の方が得意と言う方は、

もっと下を見てもらえれば裏技も書いてます。

10秒で平方完成できます。

 

そちらが見たい方は、平方完成のやり方その1

を読み飛ばして、その2までいってください。

 

 

例:{y=2x^2-16x+33}

で説明します。

 

step1.

まず、{x^2}の係数(今回の例では2)で、

{x^2}の項と{x}の項を括ります。

 

すると、{y=2x^2-16x+33}から

{y=2(x^2-8x)+33}なります。

 

step2

次に、先ほど括った()の中の、

{(x^2-8x)}にだけ、注目します。

 

step2-1.

 ここで、xの係数だけ半分にして、

{x^2}{-8x} それぞれ、

xを一つずつ減らします(つまりxで割る)。

 

例だと、{(x^2-8x)}を、

{(x^2-4x)}にして、

{(x-4)}にします。

 

step2-2.

次に、先ほど、出来たものを2乗します。

{(x-4)}が、{(x-4)^2}になります。

 

step2-3.

最後に、()の中の定数、例だと

-4、を2乗したもので引きます。

 

つまり、{(x-4)^2-16}となります。

 

step3.

さて、思い出してみると、step.1の

{y=2(x^2-8x)+33}で、(x^2-8x)に

注目して、step2で、{(x-4)^2-16}

に変形していましたよね。

 

あとは、なので、元の式の

{y=2(x^2-8x)+33}の『x^2-8』の部分に

{(x-4)^2-16}をそのまま当てはめる

良いだけです。

 

このとき、『x^2-8』についてる()

を勝手に外さないようにしてください。

 

すると、{y=2{(x-4)^2-16}+33}

となります。

 

step4.

最後に、{(x-4)^2-16}の部分だけは計算(展開)

せずに、{(x-4)^2-16}についている先頭の2

を分配法則で計算していくだけです。つまり、

{y=2×(x-4)^2-2×16   +33}となります。

 

最後に、-2×16+33の部分を計算します。

{y=2×(x-4)^2-2×16   +33}が、

{y=2(x-4)^2+1}となります。

 

これで無事に、平方完成が出来て、

{y=a(x-p)^2+q}

の形になりましたね!

 

今回はすっきりする数字を用いましたが、

奇数などが出てきても、分数になるだけで

やり方はすべて同じです。

 

*平方完成のやり方 その2

 

基本的には、上述の王道のやり方で

慣れていきますし、そのうち何も

考えなくとも出来るようになります。

 

しかし、どうしても数学が苦手

でいつまで経っても、どうしても

やり方が覚えられない。ミスしてしまう

という人向けに、

 

 

一瞬で平方完成する方法をお教えします。

丸暗記が得意な人におすすめです。

やり方はこうです。

 

{y=ax^2+bx+c}の平方完成は、

{y=a(x+\frac{b}{2a})^2+c-\frac{b^2}{4a}}になる。

これを覚えるだけです。

 

 

例えば先ほどの例だと、

{y=2x^2-16x+33}の平方完成は、

{y=2(x+\frac{-16}{2×2})^2+33-\frac{(-16)^2}{4×2}}

こういうことです。

 

 

先ほどの、その1でやった答えと一致するはずです。

言いかえれば、二次関数{y=ax^2+bx+c}の、

グラフの頂点の座標は、

({-\frac{b}{2a}},{c-\frac{b^2}{4a}})

 

 

ということです。

暗記しちゃえば即終了ですね。

 

 

*文字入り2次関数の最大・最小【基本形】

 

 

さて、ここから一気に、

本格的な問題に入っていきます。

 

 

例題.

{f(x) = 2x^2 + ax + a^2}

0 <= x <= 2 における

最大値・最小値を求めよ。

 

 

この問題を見たときに、まず注意して

欲しいのは、この問題の式で出てきている

aという文字は、これまでの説明で出てきたa

とは何の関係もありません。

 

 

平方完成した後の{y=a(x-p)^2+q}のaでも、

{y=ax^2+bx+c}のaでも無いです。

まったく関係のないa(ただの数字)であること

に注意してください。

 

 

さて、{f(x) = 2x^2 + ax + a^2}を平方完成すると、

{f(x) = 2(x+\frac{a}{4})^2 + \frac{7}{8}a^2}

になります。この形を見ると、グラフの形は

こうだと分かります。

 

 

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さて、ここで、あれ?と思われると

思います。頂点に文字が入ってしまっています。

文字が入ってるんじゃあ、どうやって求めたら

良いの?

 

 

と思われるかもしれませんが、

全く問題はありません。

 

 

問題を難しくするために、文字が

入れられていますが、この文字は、

完全に一つの数字だと思ってください。

 

 

つまり、最大値、や最小値、の答えに

aが含まれてても良い、ということです。

まずはaを受け入れましょう。aは、

何かの数字である、と考えてください。

 

 

そして、この曲線でx軸(横軸)

の範囲を0から2に絞った時、

最もy座標(縦軸)の値が大きくなる

のはどこでしょうか?

 

 

ここで、ふと考えてほしいのですが、

aは何かの数字、といいました。

そのaの数字が何であるかによって、

答えは変わってくることにお気づきでしょうか?

 

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おおざっぱには、こんな風なイメージで変化します。 

グレーのゾーンが0から2の範囲です。この範囲の

中で、一番縦軸の値が大きい場所と小さい場所は、

{\frac{a}{4}}が何処にあるかによって変わります。

 

なので、解答するときは、

こういう場合は、最小値は〇〇だけど、

こういう場合は、最小値は△△。

みたいに答えないといけません。

 

こういうのを、場合分けといいます。

 

 

もっと具体的に見ていきましょう!

まず、紫の最小値について考えます。

 

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パターン1.

{\frac{a}{4} > 2}のとき

 

一番左の図のパターンです。

紫色の点の場所の最小値は、xの値が2の時です。

 

関数f(x)のxに2を入れた時の値を

f(2)と書くのですが、これは

{f(2) = 2×2^2 + a×2 + a^2}となります。

 

パターン2.

{0 <= \frac{a}{4} <= 2} のとき

 

真ん中の図のパターンです。

最小値は、xの値が{\frac{a}{4}}の時です。

 

 

{f(\frac{a}{4})}は計算する必要もなく、

頂点の座標なので、図の通りですが、

{f(\frac{a}{4}) = \frac{7}{8}a^2}となります。

 

パターン3.

{\frac{a}{4} < 0} のとき

 

最小値は、xの値が0の時です。

関数f(x)のxに0を入れた時の値であるf(0)は

{f(0) = 2×0^2 + a×0 + a^2}となります。

 

 

 

 

次に、最大値について考えます。

最大値は、二つのパターンに分けられます。

 

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左の二つの図はxが0のときが最大ですが、

右の二つの図は、xが2のときが最大値

になります。

 

パターン1.

 {\frac{a}{4} > 2} または、 {2 > \frac{a}{4} > 1}

の時なので結局、{\frac{a}{4} > 1}となります。

このとき、{f(0) = 2×0^2 + a×0 + a^2}が最大値です。

 

パターン2.

 {\frac{a}{4} < 0} または、 {0 < \frac{a}{4} < 1}

 の時なので結局、{\frac{a}{4} < 1}となります。

このとき、{f(2) = 2×2^2 + a×2 + a^2}が最大値です。

 

こんな感じです。

ここまでをまとめると、こんな感じですね。

------------------------------------------------------------------------------

最小値は、

{f(2) = 2×2^2 + a×2 + a^2}{\frac{a}{4} &gt; 2} のとき)

{f(\frac{a}{4}) = \frac{7}{8}a^2} ({0 &lt;= \frac{a}{4} &lt;= 2} のとき)

{f(0) = 2×0^2 + a×0 + a^2} ({\frac{a}{4} &lt; 0}のとき)

 

最大値は、

{f(0) = 2×0^2 + a×0 + a^2} ({\frac{a}{4} &gt; 1}のとき)

{f(2) = 2×2^2 + a×2 + a^2} ({\frac{a}{4} &lt; 1}のとき)

------------------------------------------------------------------------------

 

そして最後に、・・のとき、という書き方、

例えば {\frac{a}{4} &gt; 2}のとき、

みたいな感じでずっと書いてきましたが、

これを、 aに関する条件に書き換えましょう。

 

例として、 {\frac{a}{4} &gt; 2}なら、両辺を4倍して、

{a &gt; 8}のように[tex:{\frac{a}{4}}]でなくaに関する

式に書き換えます。

 

すると、最終的な答えはこんな感じで書けば良いです。

------------------------------------------------------------------------------

最小値は、

{f(2) = 2×2^2 + a×2 + a^2}{a &gt; 8} のとき)

{f(\frac{a}{4}) = \frac{7}{8}a^2} ({0 &lt;= a &lt;= 8} のとき)

{f(0) = 2×0^2 + a×0 + a^2} ({a &lt; 0}のとき)

 

最大値は、

{f(0) = 2×0^2 + a×0 + a^2} ({a &gt; 4}のとき)

{f(2) = 2×2^2 + a×2 + a^2} ({a &lt; 4}のとき)

------------------------------------------------------------------------------

 

 

どうでしょうか?

二次関数の解き方は、

お分かりになりましたか?

 

 

こんな感じで、

色んな分野について

解説しています。

 

 

もしよければ、感想や質問など、

自由に頂ければと思います!

want_exam_advice@yahoo.co.jp

 

 

ブログを見ました!

と送って頂ければ

すぐに分かります^^

 

 

では!

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